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ガラス玉の瞳の少年【上】
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ここ最近、経済が急成長していってるなぁ〜
「おい!松平ぁ!!何やってんだ!働け働けぇー!!」
「へっ、へいー!」
俺は建築家で働いている25歳
少し前までは家の畑や田んぼを耕していたけど
格差差別のあった町が嫌になり飛び出してきた
山を何個か越えて辿り着いた賑やかな町
今ではもうすっかり一人暮らしも落ち着いてきている
建築家の仕事をしていて安定した職だからと言って、お見合いの話を何回も持ってこられたが
俺は女にめっぽう興味がない
まぁこの時代じゃ男同士も普通に思われている
良い出会いは無いものかと俺も俺なりに探している
休みの日には町に出たり
散歩したりいろいろ出会いを探してみる
何人か良いやつもいたが妻がいたり彼氏がいたり
でなかなかうまくいかない
そんなある日のよく晴れた日のことだった
俺は休日に山に登ってみることにし
山道を歩いていると茶屋があった
ちょうど喉が渇いていたのでイスに座ると
「いらっしゃいませ〜!お茶をどうぞ
お兄さん団子は何本食べますか?」
元気な声で店の中から出てきたのは
女みたいに白い肌してて
男の割には華奢な体をしてて
瞳がキラキラしてる少年だった
「・・・・・・・」
「お兄さん?」
「・・・・・・・」
「おーにーいーさーん!だーんーごー!」
「!?!?!」
俺はそいつから目が離せなくて
頭は思考停止してる
「・・・なんて・・綺麗なんだ・・・・」
「えっ?」
彼の瞳がまるでガラス玉のようにキラキラと輝いていて
おまけに彼の後ろには桜の花びらが舞っている
すると俺の茶の中に桜の花びらが1枚飛んできた
「あっ、お取替えしましょうか?」
「・・・綺麗だ。」
一瞬時が止まったような気がした。
「お兄さん、団子は何本食べますか?」
「3本頼むよ」
団子を頼んで待っていると隣の30代くらいのやつに声をかけられた
「ここの少年可愛いだろ」
「あぁ、すごく綺麗だ」
「狙ってるヤツは沢山いるが諦めな!」
「なんでだ?」
「どっかの貴族が結婚申し込んでるらしいぞ」
「それは本当か?!」
「団子お待ち!」
「ありがとう。なぁ君!名前は?」
「え?えっと有栖川〔ありすがわ〕と言います。」
「有栖川くん今度会えないかな?」
「えっ!?あ、はい!」
「ほっ、本当!!嬉しいよ!」
俺の狙った獲物は離さないという精神が積極性を出した。
次会う約束が出来て俺の頭の中はお花畑だった
だけど、最後に30代くらいのやつに
「お前本当に気をつけておいたほうが良いぞ」
と言われたのが頭の中で何回も再生される
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