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「え、どうかしたんですか?なにかいわく付きとか…?」
「いやね、そこの物件は広いし安いしオススメなんですが、1つだけ、問題がありましてね。」
「問題?」
「ええ。実はその家、『住んだ夫婦が必ず別れる不気味な家』なんですよ。」
「…なーんだ、それだけですか?なら大丈夫ですよ!俺恋人とか居ませんし、一人暮らしする予定ですから!」
そう言って俺は物件を見学するため実家から電車を乗り継ぎ、愛知へ行った。
実際に見てみると外見は写真より少し劣化していたが、中はフツーの家。という感じだった。むしろキッチンはIHだし冷蔵庫とかも付いてるし、最良物件だろ。
ということで嬉しさで脳内が快適だった俺はすぐさま書類にサインをし、家を借りたのだった。
この家に住んでから1ヶ月が過ぎた。
転勤先の本社も人柄の良い人ばかりで、全て順調だった。それこと嵐の前の静けさ、というように。
そのとおりだった。
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