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episode7-2 お金※
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「俺らはお前を買ってやってんの。お客さんなの。接客業やってたんなら分かるだろ?」
「だ、だって、それはおまえらが無理矢理っ!」
「ほらあ、そういう口の利き方がなってねえんだよっ!」
「ひっ!」
思い切り尻を叩かれる。
「ちゃんとお客さんがを喜ばせなきゃダメだろ?そんな何もしないでただ突っ込まれようなんて思ってないだろうな」
園田に顔を覗き込まれる。
「ほーら。お金に困ってるんでしょー」
園田の向こう側から堀口の声がした。
「俺らからしか稼げないのにそんな態度じゃ俺らからもお金貰えないよー」
その通りだった。
全部あのファミレスでの出来事のせいだ。
ファミレスのバイトもコンビニのバイトも忙しかったし大変だったけど全うだった。
なのにそれを辞めさせられて俺は今こいつらからお金を貰わなければならない。
他のバイトをすれば動画がネットに載せられてしまうかもしれないし、里菜や優馬が酷い目にあうかもしれない。
「なあ、夏樹ちゃん。自分の立場を理解できた?」
堀口の言葉に俺は震えながら頷いた。
暗い廃墟で親父相手に助けを請いたときのことが思い出されて、思わず目を瞑った。
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