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「まきちん!次体育だよ☆」
「そっか。」
「出て大丈夫なの?体...」
「平気だって。もう骨も全部くっついたし問題ない。」
「それは...良かった。ずっと悩んでたもんねぇ。」
ずっと.....?
「あ、ちなみにうちの体操服男もブルマだかんね。」
「嘘っ!!」
「うそ。」
体育は50m走で、期間的にも体力測定の時期だったので、無事図れてラッキーだ。
もし退院が間に合わなかったらまた母親に成績がどうのこうの言われるに違いないからな。
「し、慎太郎......あの、」
「なぁにまきちゃん!!オレの名前呼ぶだけで恥ずかしがらなくても大丈夫ダ、ヨ☆」
ば、バレてる...!!
「ちっがうし!!さっきからお前準備運動の時もランニングの時もチラチラ上見てんじゃん!何なのかなって気になったの!!」
「いやね?今日晴れてんなぁって。こんな日には家帰ってから近所の小学生と凧揚げすんだよ。」
「へぇー...」
高校生が凧揚げ...?
「ささっ!走りますよぉ~!!オレ中2の時から50m走は6秒代キープしてんだ!」
「すごいな。運動神経イイの?」
「ウン。」
にこにこと屈伸しつつ、俺に小さな声で「見てて、走ってるオレ超かっこいいから。」とか......そういうセリフをキメ顔で言える奴って凄いと思う。自身が溢れてる。
「田丸」だから、出席番号は俺より後か。
...俺はどうなんだろう、足速かったのかな?球技とかは好きだった気がするけど。
「次、えー.....斉藤とー...佐々木!!スタート位置につけー!」
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