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☆瑠衣side☆
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僕には悩みがあった。
それは、低身長で女顔だということだ。
この外見のせいで放課後になるとクラスの女子に「女装してみない!?」と言われる。
「嫌だ」と断っても
「まぁいいじゃん、減るもんじゃないし」
と言って腕を引っ張られる。僕は非力すぎて
振り払うこともできなく、家庭科裁縫部に
連れてかれて女物の服を着せられる。
(今日はワンピースか…)
決して女装と言った趣味はないのだが、
断れない以上仕方ないのだろう。
「瑠衣くん!めっちゃ似合ってる!
瑠衣くん本当に外見も性格も力も…
女の子みたいだよね!」
部長の櫻井 梨緒が
僕に毎日のようにこの言葉を言う。
(嬉しくなんてない。僕はただ女装なんて
くだらないことやめたいぐらいなのに…)
どうして女子は
こんな性格の人ばかりなのだろうか、
もうちょっとまともな性格の人は
いないのだろうか。
そう思った時、部室に誰かが入ってきた。
入ってきたのは新聞部だった。
「取材にきました!…梨緒ちゃん、
今回はモデルさんがいるんだね!」
伊佐坂さんはそう言って僕の写真を撮りだした。
僕は訳がわからなくて動けなかった。
?翌日?
学校につくと掲示板の前で
大勢の生徒が集まっていた。
「この子かわいい?!」
「誰?こんなにかわいい子学校にいたっけ?」
「3年B組の高宮 瑠衣ちゃんだって!」
「高宮?高宮って言ったら
男じゃなかったっけ…」
聞こえてくる声にゾッとする。
僕は早足で教室に向かった。
(最悪だ…)
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