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なでなで
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藍永「っだーかーらー!お前なんでそんな頭さわりたがってんだよっ!セットが崩れんだろー!」
次の日の放課後もまひろが藍永を何となく待ってて、何となくあって、何となく一緒にかえって。
コンビニを通りすぎる頃、ふとスイッチが入ったように頭を撫でようとしてくる。
まひろ「…さわり心地いいから。面白いから。いじめてやりたいから」
セット何てしてないくせに、ふわふわのネコっけをさわられるのをいやがられる
髪の毛というよりは頭なのだが。
すんなと強く言われるととてもしたくなる。
こいつが過剰に反応するから衝動的に撫でたくなる。
藍永「っだ!あ、だ!stop!血管に犬歯突き立てんぞ!」
なんとかのがれているが、ふわりふわりと手が頭をかするたび、だ!だ!と変な声をだす。
これも面白い
まひろ「一回だけちゃんと撫でさせてくれれば、ジョリジョリサンを一本買ってやるぞ。」
うっと、手を止め、それなら、と条件をだす。
藍永「…頭なでなでは60円何て安くないんだぞ」
こいつならジョリジョリサンにつられてくれると思ったのに。
こいつへの頭なでなではジョリジョリサンではダメらしい。
まひろ「じゃあ…2」
藍永「じこたま一個でなでなで一回!」
また俺が言い切る前に。しかも、そのキーホルダーは一回のクレーンゲームで何個もとれるような下手すりゃジョリジョリサンよりやすいもんなんだぞ…
幽霊避けなんて言う効果もない。
でも、それがいいってあっちが言うんだ。
まひろ「っ仕方ないか…やるよ。」
渋々、というのを装って。
そんなのでいいのか何てわざわざボロを出すようなことは言わず。
藍永に"じこたま"を渡すと、凄くよろこんだ。
唇をきゅっと結んで目を輝かせて。
コイツはバカだ。
騙したわけではない。
こいつが勝手に信じてるだけだ。
…いまさらこれはそんなもんじゃないといったところできくやつじゃない。
藍永「っやった。スッゲー嬉しい。…一回だけだぞ?」
満足げな藍永は、おとなしく撫でられるのを待っている。
一回だけしかないなでなでを思うと撫でるのがもったいなくてためらわれる。
少し不安そうな猫目がちらりちらりとこちらの様子を伺っている。
藍永「撫でねぇのか?」
まひろ「なでるよ。」
少し時間がたったので手を頭におくのをぎこちなくおこない、藍永が、んっとぎこちなく置かれたてを少し見たのがなんだかなぁ。
可愛い。
藍永「やるならわしゃわしゃなでろ」
まひろ「撫で方の指定はされてない。却下する。」
わざとゆっくりと反応のいい耳近くや頬に触れそうなところを撫でる
藍永「っお前なーっ頭じゃなくてそこ、っちげーだろっ」
まひろ「ギリギリ頭だろうが。ヘルメットかぶっておおわれてる部分は頭なんだよ。細かいこと気にしないの」
藍永「っ意味わかんね…」
まひろ「あ、こら。どんどん頭後ろにのけぞってる」
だんだん身を縮こまらせるように肩に力が入っていく藍永。
一回なんて曖昧な制限にしたのがいけなかった。
今更そんなこと言っても却下する。って言われるだけ
ぞわぞわとまたふしぎな感覚に襲われる
かためをぎゅっとつむって、その感覚に耐える。
甘くしびれてくるようなその感覚に気づく少し前にてが離れた
まひろ「…ふふ。満足。…??なんだもっと撫でてほしそうだな?」
藍永の顔がてが離れた瞬間ほんの一瞬残念そうな顔をしていて
藍永「はぁ!?ぬかせ!バカだな!撫でんのやっと終わったかーってせいせいしてんだっつーのー」
はっとして全否定
でも、本気でもう少し…と思った自分がいる。
っへんだ!!!
まひろ「ま、いいけど。あ、そういえば神社の神主さんがねじこたまは一個じゃまだ効果無いっていってたよ。何個か集めないといけないんだって。」
騙されないよな~と思いつつ念のため言ってみる
藍永「…マジかよ…集めないと」
まひろ「ここだけの話、じこたまは真夜中に売られることが多いんだ。お前じゃとても無理そうだぞ?しかも、有料で販売してる日もあるらしいが千円以上だ。課金した方がいいだろう?」
藍永「まじかよ…難関過ぎる。ああ、それなら課金してジョリジョリサン食った方がいい。まひろ、お願いだ。…じこたまを俺の代わりに集めてくれ。」
…コイツはバカを越えた。
まひろ「え、でも、一個につき一回頭なでなでだよ?いいの?」
藍永「…仕方ないよ。千円となでなで、千円の方が大事だ。そして、何よりじこたまが必要なんだ。」
…見たこともないもののために、必死だな。
そして、何より大切なじこたまに千円使ってやれよ。つか、そもそもクレーンゲームの景品だけどな!
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