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俺は認めない、嫁になるなんて... 3
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「ルナ様、アストカル王国に着きましたよ」
ああ、もう着いてしまったのか...
俺は馬車から降りると、巨大なアストカルの城を見上げた。
ここに、俺の、婚約者が...
「うっ、吐き気が...」
「大丈夫ですか!?」
ユストリアから俺の付き人として付いてきてくれたメイド、シーナに支えられてやっと立てるくらいに気持ち悪い。
「長い時間馬車に揺られましたから、きっとお疲れになられたのですね」
違う。これから男の元に嫁ぐから気持ち悪いのだ。
「いや、すまん。もう大丈夫だ。俺も男だからな...いい加減、心を決めなくてはな」
何とか笑顔を作ってみせる。
シーナの表情を見て、逆に心配させてしまったとわかった。
しっかりしなくては。
「とりあえず、先方もお待ちだろうから早く中に入ろう」
「はい」
俺はシーナにそう促し、本当はすごく嫌なのだが仕方なく立派な城の中へと足を踏み入れたのだった。
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