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結婚までの日々 20
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「それでは、今日お話しすることは以上です。私はこの後仕事がありますので、これで失礼いたします」
そう言い、ルファーンは立ち上がった。
俺はドアのところまで行き、ルファーンを見送った。
…が、ルファーンは数歩行ったところで急に踵を返した。
「すみません。これをお渡しするのを忘れていました」
ルファーンは懐から一つのガラスの瓶を取り出すと、俺に手渡した。
「これは…?」
「はい。こちらの瓶には、腸内環境を整え、その…出すべきものを出してしまう薬、が入っております。毎日昼食後に一錠飲むように、お願いいたします」
「…わかった」
ルファーンは一礼すると、急ぎ足で去っていった。
これ、レノン王子とのセックスのためのものなのか…
そうか、そうだよな、尻の穴を使うんだから、綺麗じゃないと駄目だよな…
俺はその薬の瓶を近くの棚に置いた。
まあ、とりあえずこの薬はルファーンの言った通りに飲むとして、果たして今晩もレノン王子は来るのだろうか?
昨晩の様子から考えると、セックスするためではなく、俺と話すぐらい…という感じでここに来そうだ。
俺の方はレノン王子と話したいことならあるし、レノン王子には今晩もできることなら来て欲しいと思う。
…あ、でも、キスはしそう、かな。
いやいやいや! 何考えてんの、俺!
赤くなった頬を手で覆った。
いかん。何か別のことでもして気を紛らわせなければ…
そう思った俺は、本棚から適当な本を取り出し、本に集中することにした。
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