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結婚までの日々 26
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「レノン王子…」
「なんだ…?」
俺はレノン王子から一旦離れ、レノン王子を正面からまっすぐに見つめた。
「俺、レノン王子に体、見せました。だから、レノン王子も俺に見せるべきではないですか?」
俺のその突然の申し出に、レノン王子はポカンとしている。
「大丈夫ですよね? どうせそのうち見ることになるんですから」
そう言って、俺はレノン王子のズボンからベルトを抜き取った。
「え………ええっ??」
レノン王子はあきらかに動揺している。
ふふっ…いい感じいい感じ!
俺は、もう純粋にこれから悪戯が出来ることを楽しんでいた。
まずは、レノン王子の上半身をはだけていく。
日頃の鍛錬の成果か、体は引き締まっていた。
次に、ズボンに手をかけた。
「レノン王子。ズボンを脱がしたいので、少しの間立っていてください」
俺がそう言うと、レノン王子はスッと立ち上がった。
そして、大きく1歩後ろに下がった。
「すまないが、もうそろそろ、我慢の限界でな…一旦出て…」
「何が、我慢の限界なんですか?」
俺は、あくまで純粋を装ってそう質問した。
レノン王子は、一つため息をついた。
「あなたは…私の体を見ても、気分が悪くなるだけだぞ。すぐに処理してくるから、待っていてくれないか?」
「嫌です。レノン王子だけが俺にいろいろしただなんて、なんかズルいじゃないですか」
「あなたは私を煽っているのか?」
「…え?」
今度は、レノン王子の言葉に俺が驚かされた。
あれ、もしかしてただの悪戯のつもりが、無意識のうちにレノン王子を煽ってた…?
俺は、レノン王子の顔を見た。
頬は相変わらず赤いが、どこか辛そうな表情をしていた。
それから視線をレノン王子の下半身に移した。
さっきよりも大きく膨らんでいた。
「あの…決して煽っていたわけではなくて、その…」
「いや、もういい。とにかく私はもう我慢の限界だ。今日のところはこのまま失礼させてもらう」
レノン王子は疲れた表情で、寝室から出て行こうとしていた。
「待ってください!」
俺は、そう無意識のうちにレノン王子を呼び止めていた。
「俺に、やらせてください…俺も、レノン王子を気持ちよくさせたいです…」
あれ。何言ってるんだろう、俺。
でも、レノン王子、行かないで。
俺を、一人置いていかないで…
レノン王子が立ち止まった。
ゆっくりと振り向くと、俺を見つめた。
「ルナ王子は、私のことをどう思っているのだ?」
「え?」
俺は、何も言えなかった。
何て言えばいいのだろうか?
「お、俺は…レノン王子と、もっと仲良くなりたい、です…」
やっと言えたのは、これだけだった。
レノン王子はしばらく動かなかった。
そして、やっと動いたかと思うと俺の横の椅子に再び腰をかけた。
「…ルナ王子」
「はい…」
「私は、あなたのことが好きだ。愛している」
レノン王子が、突然俺に告白してきた。
驚いたけど、嫌じゃない。
むしろ、ちょっと嬉しい…?
「俺も…好き、なのかもしれません…レノン王子のこと…」
やっと絞り出して、それだけ返事をした。
「好きなのかもしれません? そうか…そうか…」
俺はこそっとレノン王子を見てみた。
レノン王子は嬉しそうに微笑んでいた。
それを見て、俺もなんだか嬉しくなってきたのだった。
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