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①
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酷い吐き気がする。
あまりの苦しさに窒息しそうだ。
いっその事そのまま意識を失えればどんなに楽だろう。
何度そう考えたことか。
願いも虚しく、何時でも意識はそこにあるのだけれど。
「うぐっ…かはっ」
吐き出しても吐き出しても収まらないソレに、虚しさが込み上げてくる。
何度こうして吐き出したことか、数えたのは最初の二回だけだ。
気が付いたら部屋が自分の吐き出したソレで埋まりそうになっていた。
「片付け…ぐっ…げぇ…」
治る見込みのない病。
嘔吐中枢花被性疾患-通称・花吐き病なるものを患ったのは突然だった。
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