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アル菊
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彼の声が聞こえる。
それは愛しい菊の声。
だが、不愉快な声も聞こえる。
「なんで…あいつと居るんだい」
イヴァンの声だ。
しかも楽しそうに話している。
菊は気づいてないだろうが、昨日渡したボールペンに盗聴器を仕掛けている。
『ねぇ菊君はこのあとどうするの?』
『そうですね、このあとアーサーさんにも会いに行きます』
アーサーか。
彼が菊を愛してるのは間違いない。
『楽しみです。アルフレッドさんにも会いに行きますし』
確かにそんな約束をした。
でもこのまま放していたら色んな奴と繋がる。
「だったら捕まえるか!こんな悪い子は見逃せないんだぞ」
そうヒーローっぽく、かっこよく。
だから
手錠と薬は必要だ。
「待ってるんだぞ、菊」
悪い笑みを浮かべた。
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