アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
朝菊
-
「アーサーさん大好きれす」
若干呂律が回ってないが、酔っ払った菊はそう告白した。
部屋には二人だけという空間に緊張する。
もちろん菊のことが好きだ。
「菊、酔っ払った勢いで告白なんてお前らしくないぞ。正々堂々と…」
「アーサーさんは…私のことが嫌いなんれすね」
しょんぼりと涙を浮かせベッドに横たわる。
慌ててアーサーは撤回する。
「違っ…!もちろん俺も好きだ!でも酔いが覚めた時後悔するのお前だぞ!」
それでも菊は動かない。
ベッドに行き、菊を覆いかぶさると謝り始めた。
「…ごめんなさい、アーサーさん。私お酒の力に頼ったんです」
「お酒の力に?」
「はい。告白する勇気が出ずに…でもアーサーさんに迷惑をかけてしまいましたね」
アーサーの腕の中から出ようとする菊を捕まえ、引きずり戻した。
「今更逃げる気か?」
「だって…」
「折角お前の気持ちを知ったんだ。だったら我慢する必要ないよな」
「へ!?アーサーさ…」
「嫌か?」
菊は首を横に振り嫌じゃないと言った。
二人の夜が始まった。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
79 / 124