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着いた(達実side)
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着いた。この部屋が、坂口啓人の...
「待ってましたよ、達実さん。」
坂口啓人が後から声を掛けてきた。
俺が振り返ると、
コツコツと靴音を立てて近付いてくる。
警戒は十分にしてきてる。
隙を作らない。十分な距離をとる。
これを守れば、利用されない。
坂口啓人は何を考えているのか分からないから。
「お待たせしちゃってごめんなさいね♪」
「えぇ、だいぶ待ちましたよ。
それより、如何して僕と距離を取ろうと
してるんですか?」
バレた。ゆっくり下がってるつもりだったけど
焦って早足になってしまったのかもしれない。
「あらぁ?アタシがドアの前に居たら
邪魔かと思ってねぇ...」
咄嗟に思いついた言い訳を述べる。
坂口啓人は疑いの眼差しを向けていたが、
「はぁー...」吐息を吐いたあと
「まぁいいです。」と言って頭を抱えた。
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