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遅刻
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放課後が一番嫌いだ。
会議なんて意味ないだろ。
逃げようとしたが後ろから担任のストーキングを受けているため屋上に行けない。
振り切るにしても唯一の屋上への階段へ行くには今来た道を戻らなければ…つまり担任の方へ向かって行かなければならない。
そんな自殺行為をするほど馬鹿ではない。
はぁ…なぜ俺がこんな目に…
「あっ!美弥先輩!こんちわっす!一緒に行きましょっす!」
「…………別にいいけど」
はい。こいつの出現により屋上への道は絶たれた。
会議室につくとアイツと生徒会、風紀委員、教員達がいた。
「…遅いぞ。普通は後輩が早くくるものだ。」
教員の一人が言う。
祐也がその言葉にいちいち反応する。
「……すいませんでしたっす」
「…坂井。お前は何かないのか?」
「……特にありません」
なんで謝るの?そんなの言われてないし…
「…特にじゃないだろう!!遅れてきたんだからすいませんくらい言ったらどうなんだ!」
「…………会議開始予定時間までまだ時間ありますよ?遅刻してないんですけど。」
「…!ふんっ、まぁいい。人の上げ足ばかりとりおって……!!」
上げ足じゃない。正論。
正論を持ってして論破しただけ。
なのに教員達はコソコソ話し始める。
『やっぱりあの噂本当なんじゃないの…?』
『…いや、違うでしょ?』
『でもさ…やっぱり…』
大人のくせにぐちぐちうるせぇな。
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