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昌の謝罪
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俺はすぐに昌のいる寮へ向かった。
フリースペースに入ると裕也は居なくて先輩達と昌がテレビを見ていた。
俺が帰ってきたことに気づいた昌は一瞬気まずそうにしてからすぐにいつものようにやってきた。
「美弥おかえりー!ゲームやろー!」
「…………なぁ」
「……ん?み、美弥?どうしたの?」
なぁ、昌。
俺はお前はもう美弥から解放されていいと思うんだ。
だから俺はズルいことをするよ。
ごめんね…?
でも俺は『俺』でいたいから…
「…………昌!俺は世界中の全員がお前を嫌ったとしても俺と美弥はお前を愛し続けるよ。命にかえても…」
「…っ!?そ、れは…思い出したの?」
「いや、俺もともと忘れてないし…ただ美弥の真似をしてただけ…」
「ぇ…?真似?」
昌は涙をポロポロ落としている。
昌はクールに決めるやつだったろうがよ…
「…………俺は美弥の真似をして美弥を忘れたくなかった。お前にも美弥を忘れて欲しくなかった。だから真似をしてたんだよ。まぁ最近は自分が美弥だと思い込んでたけどね…」
すると更に昌の涙は出始め
「…ごめんっごめんね…!恋夏…ごめん…!美弥…ごめん…恋夏は俺を救ってくれたのに…!俺は…恋夏と美弥を…!!ごめん…ごめん…」
昌は震えていた。
それでも懸命に頭を下げている。
「…………頭をあげて。俺は怒ってないからさ!さぁ笑って…俺の座右の銘教えたでしょ?『どんな事も笑っていればなんとかなる!』ね!」
俺は真名を捨ててから始めて笑った。
ちゃんと笑えていたかはわからないが昌の目は光を取り戻していた。
「…………恋夏くんだ。あの時みたいにまた助けられたね…」
「俺は皆の恋夏で1人のものにはなれないよ。でも代わりに皆のヒーローになってあげるさ!」
「…………ふふっ懐かしいな。」
俺と昌は目を見合わせて同時に頷き同じ動きをした。
「「我ら!世界を守る正義の味方!その名も!みれんしょう!!」」
あー…懐かしい。。。
あれは確か昌と始めてあった日のこと…
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