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許さない
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※時間軸は現在に(フリースペースで時雨と島田先輩と昌がいたところに恋夏が帰っていったところ)戻ります。バラバラに動いてすみません(汗)
俺は顔面蒼白の昌に問う
「………………なんで美弥にあんなこと…!!美弥の夢…女優なの知ってただろ…?なのになんで…あんな…。……美弥を傷つけて楽しかったか?美弥が弱るのをみて楽しいかったか?…美弥が」
「っちがう!!そんなんじゃないんだ…。俺は…美弥のために…。」
「美弥のため…?美弥のことダメにしたのはお前だろうが!!そんなやつがっ…美弥のため…?はっ…!笑わせるっ!!お前は…お前だけは許さない!!」
「………………違うんだ。楠にああやって言わないと美弥の顔に一生残る傷をつけるっていわれて……。顔に傷がついたらダメだろ…!?だからっ」
「だまれ。クズが。」
「…っ!?」
美弥の顔に一生残る傷をつけるって?
脅されたから?
ふざけんな。
俺はずっと溜め込んできた不満を爆発させた。
「…あぁ確かに美弥の顔の傷はお前のおかげで防げたかもしれない。でもな…。美弥の心になにができたと思う…?心の傷だよ…!!あいつを誰があそこまで回復させたとおもってる!!俺と…昔のお前だよ!!なのに…なのにお前は…!!」
許せない。
やっぱり許せないよ…美弥。
「…信じてた相手に裏切られる気持ち。お前にわかる…?両親に捨てられ笑えなくなった自分を支えてくれた奴。…同時に初恋の相手。そんな奴に嫌われたと感じた瞬間。人は人形になるんだよ…!美弥を人形にしたお前を…俺は絶対許さない…!」
「………………ぁ…お、俺……美弥になんてことを…め……な……ごめんなさい…めんな…い」
昌はガタガタと震えだした。
俺はやっぱり馬鹿だとおもう。
だってこんな奴にチャンスを与えてしまうのだから。。。
「………………3日後の土曜日10:30。美弥がくる。会いたいなら職員室へ。会いたくないならこなくていい。俺は美弥と校内のモールまわるから。」
じゃあね---
俺はそれだけ言って寮からでた。
まだ時間はある。
後ろの方で誰かの泣き叫ぶ声が聞こえた。
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