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演技
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昌のまさかの発言に俺達は唖然としていた。
その沈黙を破ったのはアイツの笑い声だった。
「…ククッ、あははははは!!…て、てへぺろって…!!しかも真顔で…!?てか昌ってそんなキャラやったか…!?もういかん、あはは…!!」
「……おい、時雨。今は仮にも尾行中だぞ。ばれないよう努力しろ」
「あははははっ、、、やべっ!!」
………………もう遅いですよ?
「………………ねぇ恋夏。私達は何の茶番見せられてるの?あれ恋夏と昌の知り合い?」
「「……チガウヨ。ミオボエナイヨ。」」
「………………演技を舐めんなよ?」
美弥はニヤリと笑った。
「…こわいこわい。我が妹…従兄弟ながらおそろしいよ!」
ニコニコしながら震える仕草をしてみた。
美弥はまたニヤリと笑った。
「………………わたしを誰だと思ってるの?これでも一応演技学校通ってるんだから。。。」
「…我が許嫁でもあるがな!!」
「………………それは昔のはなしでしょ!」
そういえば昌と美弥は許嫁の約束あったなぁ…
なんかおいてかれた気分。。。
はははっと一頻り笑いあったあと僅かな沈黙が流れた。
昌は急に表情を変えて姿勢を正した。
「………………美弥、あの時はごめん。俺、楠に脅されててさ。。。でも今考えたら脅しでもなんでもない、只のカッコつけの言葉だった。謝って許してもらえるとも思ってないし、許してもらおうなんて思わない。でもこれだけは言わせてくれ……!!美弥を守れなくて…約束を守れなくてごめん…。本当にごめん…なさい…」
昌は頭を下げた。
美弥は手遊びをしていた手をとめて昌を視界に捉えた。
「………………昌。顔あげて。」
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