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結論
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とりあえず情緒不安定ぎみな昌を宥め本題へ。
「…なんかさ美弥に俺が時雨のこと好き…みたいなこと言われてさ。。。どーなのかわかんなくて…なぁ、どうだと思う?」
昌はぽけ〜とした顔のままこっちを見ている。
なんだよその顔。
殴ってやろうか。
俺が拳を握ったときようやく昌が口を開いた。
「…それってさもう答え出てんじゃん。」
…………………は?
「いや、何言ってんの?答えが出ないからきいてんじゃん!!」
こいつ…Sクラスの癖に理解力低すぎね?
なんかこいつ…可哀想なやつだな。。。
俺は若干哀れみの目を向けた。
「…いやその目やめて!?別に理解力低い訳じゃないから!!」
…………………可哀想に。
自分の口走ったことも忘れたのか。。。
「…だぁから!理解力が低いわけじゃ…!!あぁ〜!もう!話進めるよ!!」
別に理解力低い奴に教えてもらう事もなかったかもな。。。
「…俺が言いたいのは、もうお前の中で時雨が好きだって分かってんだよ。」
「…………………は?」
はぁぁぁぁぁあああ!?
なにいってんの!?
昌は俺の喋る隙も与えず続ける。
「だって…もし嫌いなら相談になんか来ずに一人で嫌いって結論つけれる筈。てか恋夏はそうすることが多かった。それでいつも勝手に決めて美弥に怒られてた。。。」
あったなぁ…
そんなことも。。。
「でもそんな恋夏がわざわざ人の意見を聞きに来るのは何処かで誰かに肯定してもらいたかったから……じゃないの?」
その言葉は俺の中の重石となっていたナニかをストンっと落としてくれた。
妙にしっくりくる仮説。
俺はその言葉が真実だったと信じた。
時雨が好きだって言う真実もあまり気にならなかった。。。
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