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盗み聞き
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美弥大好き変態女顔ヤローに追い出され自室に戻るため部屋の方に移動する。
昌の部屋と俺の部屋は端と端。
フリースペースを横断しなければならない。
フリースペースは意外と広いから嫌なんだ…
『…で………んに…え…』
誰かが廊下で電話してる…?
そっと耳を立てる。
………これは…時雨?
あいつ…こんな時間にわざわざ廊下で誰と?
「…はぁ…だからぁ、さっきから言ってるだろ。」
この喋り方は仲がいいのか?
「…いい加減うざいんだけど…。てか、それ雪菜に言う必要ないよね。」
ゆき、な…?
女子とそんな…仲がいいのか…
あ、兄妹か?
それなら仲がいいのも納得できる。
そうか兄妹か。
あれ…あいつ兄妹いたっけ…?
この前、いや一昨日に兄妹の話になった時あいつは…
『んー?俺?俺はぁ…皆のお兄ちゃんだよ☆』
とか、言うから殴って…
『…グフッ!?…な、ナイスキック…』
って、親指を立てて…
『俺は一人っ子でぇす!覚えといてな!』
………一人っ子だって言ってた。
じゃあそんなに不機嫌になるような話をあの時雨が猫を被らずしているのか?
………なんの話だろう。
しょうがない。ここまでくれば最後まで聞いてやらないとな…!
俺は謎の使命感のため更に耳を欹てた。
「雪菜に関係ないじゃん…。あー、もう!言えばいいんだろ!言えば!」
遂にくるのか…!!
さぁ何をカミングアウトするのだろうか…!
「…今、好きなやつは小柄で可愛くてドジなやつだよ。」
_______好きなやつ…?
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