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蓋をしよう
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そうか…そうだよな…
俺があいつをす、好き…でもあいつは俺じゃない誰かを想ってることもあるよな…
は、はは。
あれ…?なんで室内なのに雨が降るんだろう。
雨の音は聞こえない。
俺の頬以外は濡れない。
…変な雨だな。
自分が泣いていると自覚したくなかった。
自覚したらドス黒い沼地に嵌ってしまいそうだから…
その子はどんな子なの?
性格は?
外見は?
俺より料理上手い?
なんで…俺じゃないの?
俺よりも…時雨のことが好きなの?
こんな事を口走ってしまいそうだから…
あーぁ…初恋…だったんだけどな。
いや、二度目かな?
俺の初恋は美弥だから。。。
まぁ血が繋がってるしカウントはしないよな…
初めて…こんなに胸が踊ったんだけどな…
初めて…あんな酷いことしてきた奴に興味が湧いたんだけどな…
初めて…キスしたいと…思ったんだけどな…
この思いに蓋をしよう。
そうしていつか笑って話せる思い出にしよう。
そのほうが…楽だから…
「…あーぁ……雨止まないな…」
「は?晴れてるけど?」
_______え?
「…え、なんでそんな号泣してんの?」
お前…なんで…え?だってさっきまで…
「…っまさぁぁあ…っ!」
___さっきまで俺に怒ってたじゃん。
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