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手紙 ※長文ゴメンナサイ※
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でも…
と祐也は弱々しく続ける。
「…でもこの字は元恋人のに似てるんです…。だから怖くて…何かされるんじゃないかって…」
そういって辛そうに震える祐也に俺は何も言えなかった。
祐也が泣きやんで俺は気になった事を言った。
「…それさ中にはなんて書いてあったの?」
「え?中?」
「え?」
驚いたように目を見開く祐也。
え?俺なんか変な事言った…?
「…中になにかあるなんて考えてなかった。。。」
「えー…。だったら何時どこでかわかんないじゃん…」
「………!…本当だ。。。」
…え〜。なんで今気づいたみたいな顔してんのさ…
この考えに行き着くの俺だけ?違うよね…?
祐也は大きく三回深呼吸して中の手紙を取り出した。
…中の文字も筆なんだ。律儀だね…その子
祐也がたどたどしく読み上げる。
「『果たし状。
なんて嘘。本当は俺の気持ちを伝えます。俺は会う前から祐也が飛鳥の仇だと分かってた。飛鳥がよく写真を見せてきて幸せそうにしていたから。だから俺はお前に飛鳥と同じ親友に裏切られる気持ちを味合わせようとしてお前に近づいた。でも仲良くなるうちにお前が好きになっていった。でも俺はその気持ちを誤魔化し続けた。そしてだした答えは恋人に裏切られる気持ちを味合わせよう。その方が苦しいはずだから…
そして告白してOK貰って脳では気持ちを規制するのに心がついてかなくて。。。
最後の方はちょっと我慢してた分が溢れて凄いことになってたな。でもそんな時飛鳥の遺書を見つけたんだ。それで俺は自己嫌悪に陥った。だからお前が傷つくように振った。
ごめんな。でも俺は後悔はしていない。お前と付き合えて楽しかったから。ありがとう。俺はお前を許したらいけない。愛しい人を憎みながら生きていきます。さようなら。
大好きです。
p.s お前宛の飛鳥からの遺書いれときます。そして俺は転校します。元気でな。』」
頭がついていかなかったが理解よりも先に隣で泣き崩れている後輩を慰めることが一番だ。
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