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ふざけてる?
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そして祐也はもう一つの手紙…『遺書』を読み始めた。
その手と声は震えていた。
「『…遺書。 崎岡 飛鳥。
こんばっぱ〜☆』」
「おい。」
「…真剣に読んでるんですよ。だって本当に書いてるし…」
そう手紙を指差す場所をみると確かに『こんばっぱ〜☆』と書かれていた。
…これ遺書だよな?
とりあえず
「…こんばっぱーって…なんだ?」
そこが気になるんだが…
「…えっと確か…飛鳥の好きな本の一部に載ってる挨拶…だったはずです。よくそうやって挨拶してましたから…」
思い出したのだろうか。
見たことがないような優しい微笑みを浮かべ、とても傷ついたように俯いた。
また手紙を読み始める。
「『こんばっぱ〜☆僕は今から死にます。イエーイ♪』」
「おい。」
「…書いてるんです。」
さっきのこんばっぱもあったのでそういう奴だと割り切ることにした。
ちょっと頭がキマッてんだ。ただそれだけだ。
「『今から死にます。イエーイ♪
どうして僕がこの程度で死ぬと思う?ただの口喧嘩だったのに。それはね…祐が初めての親友だったから…。僕はずっと病弱で病が完治した時には話せる人が従兄弟だけだったんだ。でも…祐が転校してきて僕の未来が変わったんだ。学校が違う従兄弟とは学校で話せない。だから学校が嫌いだった。でも祐のおかげで学校が好きになったんだ。
だから初めての親友の本音を聞いて叶えてあげたくなったんだ☆
本当の父親は借金を抱えて逃げ回り行方不明。母は毎晩違う男とセックス三昧。
僕は親戚の家をたらい回し。
もう辛くなったんだ。
だから死ぬ。
別に祐との喧嘩のせいじゃない。だってあの喧嘩悪いのは僕だから。祐はずっと正論だった。だから僕が死んでも祐が気に追う必要はない。
僕の最初で最後の神友へ。
ありがとう。楽しかった。あいらぶゆう。
君が好き。とても僕にはもったいない神友だよ。
ありがとう、バイバイ』」
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