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やり返し
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ぎゃーぎゃー言ってどちらかともなく笑って。
あー、しんど。俺熱あるって言ってんのになんでみんなこんな時に来るかな…
「あ、てか恋夏お腹減ってる?勝手に作ってるけど…もし空いてなかったら迷惑だよね」
本当にな。
「いる。ご飯も食べるし告白も受け入れる」
「あー、良かった。もしいらないとか言われたらどうしようかと……え?告白…」
時雨が馬鹿みたいな顔でこっちを見てくる。
「ははっ、変な顔ー!イケメンの間抜け顔とかマジウケるんだけどww」
それでも時雨は間抜けな顔のまんま。違う世界行ってんだけど。
てか、その顔本当にツボなんだけど…!
「…っぶ、あははははは!!ひーッ本当無理!なんなのその顔!ぎゃはは!!」
俺が床で笑い転げているとやっと時雨が現実に戻ってきた。
「っは、え、受け入れ…イケメン…?ちょ、はぁ?えぇぇぇぇぇぇぇぇぇええ!!?」
「うるさいんだけど。」
「理不尽ッ!!って、本当!?熱の所為とかじゃないよね!?正気だよね!?」
なんだよ、急に乙女かよ。
男なら黙って受け入れろよな。
「熱だからでも一時逃れでもない。お前が前から好きだった。思えば一目惚れだったのかもしれない。」
そういえばぐんぐんと赤くなる目の前の顔。
面白いなこいつの顔色。こんな分かり易かったっけ?
俺の中のこいつは飄々としたどエス完璧人間だったんだけど……
「…やばい。俺死ぬのかもしれない。幸せすぎて怖いんだけど。夢か?これは夢なのか?」
「多分現実じゃない?」
「まじかー。なら、」
なら?なら、なに?って言おうと時雨の方を向くと唇に柔らかい感触。
薄くて少し固めの唇。
時雨の唇と俺の唇が重なって……
これは…キス!!?
「んっ、ご馳走様」
ペロッと俺の下唇を舐めて唇を離した時雨。
その仕草があまりにも艶やかすぎて…
「ばっ、か、はぁ!?な、にして…!」
顔中に熱という熱が集まっているのを感じる。
「恋夏ぁ?顔真っ赤だよー?どうしたの?」
ニヤニヤしながら俺のことを見てくるこいつはやっぱり意地悪だ。
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