アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
声の限り10
-
昼休みの時間、クラスメイトに質問攻めされた。
「どこから来たの?」
「親の転勤?」
「どこの部活入んの?」
「なんで喋らないの?感じ悪いよ」
一番最後の質問は相当堪えた。
質問というか、俺を責める言葉。
でも答えらんない。
みんなの目には、変で嫌なやつと映っただろうな。
俺に声をかけた人の多くは怪訝な顔をして離れていく。
仕方ないことだ。
でもそれがすごく悲しくて、すごく情けなかった。
その時、廊下で聞き覚えのある声がした。
「福永!」
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
10 / 35