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26の睦言
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「トド松、愛してる………ッ………」
耳元で囁かれる言葉はあまりにも甘くて、とろけそうで。
普段誰にでも愛を振りまくこの男が、切なそうに、大事そうに、僕の上で愛を教えてくれる。
僕はそんな言葉に溺れながら、快楽を求めて動く。
「んぁッ……い……く………ッ」
ああ、僕はこの人の言葉に溺れてるわけじゃない。
この人に溺れてるんだ。
❁❁❁
2人が達したあとは、暫くの沈黙が続く。
僕は布団を被ってあの人を見つめる。
それに気がついたあの人は、愛おしそうに僕を撫でて、頬に口付ける。
「ほんと、イッタイよねぇ………」
沈黙を破った僕の言葉に、「それは褒め言葉として受け取っておくぜ」と返すあの人。
余裕があるように見えて少し腹が立つ。
「トド松、今日はどうだった?ちゃんと気持ちよかったか?」
少し微笑んで彼は僕に尋ねる。
「別に、普通」
「そうか……」
しょげた表情であの人は僕を見つめる。
絶対言ってやらない。
最高だった、なんて。
愛してる、なんて。
僕たちの睦言は、意地っ張りな僕のせいで、なかなか甘くはなってくれない。
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