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「ねー、篠田は僕のこと嫌いなの?」
あからさまに俺が不機嫌そうな顔をしていたからだろう。
天宮の眉が下がる。
「嫌いっていうか、ウザい」
「なんで!?」
「教室で抱きついたりするからだろ!?」
「だってー!篠田が好きだからしょうがないじゃん!」
天宮はぷんぷんと怒ると、俺の左耳に唇を近づける。
ヒソヒソと俺の耳に、囁くように言った。
「……今日も帰ったら、しようね?」
耳に吐息がかかり、思わずぞくっとした。
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