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抵抗。
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「よし。じゃあ春ちゃん、服脱いで」
「はぁっ!?なんでっ…ぇえっ!?」
「だって春ちゃん怪我してるでしょ。無意識かもしれないけど、時々体をかばってるみたいだったし」
「え、うそ…そ、そうだったのか……?全然気付かなかった…って、どうしてそれが服を脱ぐことに繋がるんだよ」
「そっちの方が俺が楽だし。後ろには手が届かないでしょ?怪我の場所も分かりやすいしさー」
「ぅ……一理ある…。いや…でも……」
…男同士なんだし、恥じることなんて何もないはずだ。
現に、体育の授業で着替える時は他の男子の身体なんてかけらも意識してないし、昔は泊まりに来るとよく一緒に風呂に入っていた。
……はずなのに、
どうして今はこんなに抵抗があるんだろう…?
光汰の鍛えられた身体に対して自分の貧相な身体を晒すのが恥ずかしいから?
傷だらけの体を光汰に見られるのが嫌だから?
………よく分からないけど…でも……。
俺がうだうだ考えている間も光汰は辛抱強く待ってくれていて、その様子がなんだか飼い主の命令を待つ忠犬のようで、思わず吹き出してしまった。
「……っ、ふっ…くっ、…」
「え、何!?急にどうしたの」
「ふふっ…いや、んん”っ……こっちの話。うん…分かった、脱ぐよ。脱ぐけど、その……わ、笑うなよ?俺の体はバリバリ運動部のお前のとは違うんだからな?」
「うん。笑ったりしないし、大丈夫だよ」
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