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同思11
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「僕も。やり過ぎたのかなって…思って…ます…」
深呼吸をしたあとに小さくそう呟いた影山。
なんだ、俺と一緒のこと感じてんじゃん
何故かホッとした。
いつも悩みを聞いてくれるばあちゃんにも話せなかったこと、もちろん友達にも。抱え込んでた事を誰であれ共有できた事が嬉しかったんだ
「そっか。一緒だな」
「…うん」
「なぁ影山」
「なに?」
「俺んとこで一緒にバイトしね?」
「え?」
15万円なんてそうそう用意できるわけがないことは知ってる。
影山の反応を見る限りバイトもしていないようだし
「お金用意できないんだろ?今俺のバイト先人手不足だし、一緒に返済金稼ごうぜ」
「、、、」
あれ?影山黙っちゃった。
ダメだったのかな、いい案だと思ったんだけど
「無理?」
「…ぃ、の?」
「ん?」
「、、、いいの?」
そう言って顔をあげたとき前髪の隙間から影山の目が見えた。
まだ涙が乾ききっていないのかキラキラ光って見える
「もちろん」
「あ、ありがとう…っ」
めちゃくちゃ嬉しそうな顔…
無表情だった影山が頬を赤くして少し笑った
女の子みたい
こうして俺達は一緒にラーメン屋バイトを始めることになった
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