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目撃4 ~今村 岬side~
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「いやー今村が手伝ってくれてホント助かったよありがとな!」
「あーいえいえ。」
チッ。なんで今日に限って俺が担任の手伝いをしなきゃなんないんだ。
今日は草野に色々問いただす日。
駿ちゃんの様子がおかしくなったのには絶対草野が関わっていると思うからだ
何故って?
それは駿ちゃんが泣きながら放課後の教室に戻ってきた時、草野の机にだけ荷物が残っていたから。
絶対に草野のせいだ
駿ちゃんを泣かせるなんて許さない…。
ーーーーーーー
俺が駿ちゃんと出会ったのは中学一年生の時。
俺は当時身長も小さく気が弱くて、同い年の奴等からはよくからかわれていた
そんなとき現れたのが駿ちゃんだった。
駿ちゃんは老舗和菓子屋の一人息子だったからか、他の奴等とは違うオーラを放って一際輝いていた
「おいチビ。」
隣の席だった駿ちゃんに突然そう話しかけられた。当時は俺の方が背が小さかったからね
「お前もっと堂々としろよ。見てるこっちがイライラすんだけど」
初めて声をかけられたのにこんな事言われた当時の俺はかなり驚いたし、すごくショックだった
家に帰って一人で泣いたほど…。
だけど、よく考えたらそうだ。
自分自身がくよくよしてるからいじめられるんだ。
そう思ったその日から俺は隣の席に座る駿ちゃんを観察し始めた。
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