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電車5
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梶浦は目を大きく見開きながらみるみる赤くなっていった。
一方の俺は突然の事で目が泳ぎ、頭が真っ白になる
梶浦は素早く立ち上がったと思うと大きなリュックを抱き締めながらちょうど開いたら扉に、孟スピードで向かっていった
「ちょ、おい…!」
そんな梶浦を見ていた俺の体は勝手に動き、俺も電車の外に飛び出していた。
俺たちが出たと同時に閉まる電車のドア
「く、くんなっ!!」
追いかける俺に向かって大声でそう叫ぶ梶浦だが、俺のほうが速いわけで…
「待てって!」
すぐに追い付き逃げる梶浦の腕をつかみ振り向かせる
「なんだよ!離せ!!」
「お前アイドル好きなの!?」
「ぅ…、す、好きじゃない!!」
口をへの字にして叫ぶ梶浦。
「でも聴いてたじゃん!」
「聴いてねぇ!!」
「聴いてただろうが!」
「なんだよお前!まさかクラスの奴らに言うつもりか!?」
「はぁ!?」
なんでこいつこんなに泣きそうなわけ!?
薄暗いホームに二人だけ。
俺たちの言い合いはそこら中に響き渡っていた
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