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電車7
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顔をリュックに埋めたまま動かない梶浦。
「、、、見た?」
しばらくしてから梶浦が小さい声で言った
当然俺はリュックの中身をしっかり見てしまったわけだし、梶浦の趣味もさっきの一瞬で察してしまった。
でも、このままはっきり"見た"と言ったら梶浦はどう思うだろうか
「、、み、て、ない。」
「嘘だ。」
「あ、いや、ほ…ホントに」
「嘘つき」
梶浦のこもった声はどこか辛そうで、こっちまで苦しくなってきてしまう
「…見た」
「やっぱり…」
「、、、。」
「最悪だ」
あの梶浦が、アイドルオタク…
確かにクラスの奴等が知ったら相当驚くだろう
俺もめちゃくちゃビックリしたし…。
でも、前までの俺だったら梶浦の弱みを握ることができたとガッツポーズしているところだけど、
何故か今の俺は、梶浦の秘密を俺しか知らないという状況に
喜びを感じていた。
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