アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
執着6
-
咄嗟についた嘘。
ブラックツリーのファンとかそんな度胸ある奴いるのかよ
「黒木先輩のファンとはお前なかなかセンスあんじゃん!俺は断然山下先輩派だけどね~」
「なんだ。ファンなんじゃん」
「ち、違う!…とにかく俺はもう行くから。また特集の練り直しだからね」
「もう行くのか…なぁ小暮」
「ん?」
新聞部ほどの学校の情報を握っている奴に出会えるなんて奇跡だ
このチャンスは無駄しちゃいけない
「さっきも言ったように俺、黒木先輩の大ファンなんだよ。
だからその…黒木先輩の情報とかあったら、都度教えてほしいな~って…」
俺がそう言うと、小暮は腕を組んで顔を埋めた。
しばらくして…。
眼鏡を人差し指で直し俺に目を向け、
「いいけど、情報をタダで共有することは新聞部としてはあるまじき行動!
という事で、草野の特ダネと交換ってことで」
「特ダネの交換??」
「そう交換」
困った…
まず俺は学校内にいる友人が少ないし、交遊関係もない。
交換できる情報なんて…。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
114 / 168