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執着7
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俺が持ってる取って置きの秘密…。
頭に梶浦の顔が思い浮かんだ。
アイドルオタク…。
老舗和菓子屋の一人息子としてお金持ちの梶浦は、学年を越えての有名人だ
そんな梶浦の秘密なんか、新聞部からしたら喉から手が出るほどほしい情報だろう。
しかし俺は自重という言葉を心に納めた。
なぜならこれは、俺と梶浦、
ふ・た・り・だ・けの秘密だからだ
こんな今あったばかりの変人に教えてやることもない。
じゃあ、矯正屋のことを言う?
いやそれはリスクが高すぎる
「うーん…」
「なんだよ。情報ないなら交換条件もくそもないからな」
小暮は暇そうに首から下げた一眼レフをいじりながら言う
「あー。ちょっと今これといった特ダネないから、見つかったら連絡する…」
俺がそういうと、なんだよー。と小暮はため息を吐いた
「じゃあ。とりあえず情報交換するために連絡先交換しようぜ!」
「しょうがないな~もう~」
こうしてなんとか連絡先を交換して、俺はその場を後にした。
小暮翔。
LINEの友達欄に名前が追加された。
特ダネか…。交流関係の乏しい俺にとってその言葉はかなり難しい
なんか委員会でも入るかな…。
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