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二人で3
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何度蹴ってもボールに足が当たる確率は20%ほど。
「梶浦お前ちゃんとボール見てる?」
「見てるようるせぇな!」
「いちいち大声出すなよ。なぁ。お前ってスポーツ苦手?」
「…別に。」
「得意なスポーツとかある?」
俺の質問に黙りこむ梶浦。
困らせるような質問をしてしまったのだろうか。
まぁ、この様子だとスポーツは全般的に苦手なのだろう
「わかった。とりあえず俺がパスするからそれを足でキャッチしてみ。
さっきよりボールしっかり見て」
俺がゆっくり梶浦に向けてボールを蹴る。
行った通りボールをジッ見つめる梶浦。
すると見事、足をボールの上に乗せることができた
「出来たじゃん!」
「あ、当たり前だろ!」
強がっているように言うが、心なし広角が上がっているのがわかった。
きっとボールを止めることができて嬉しいのだろう。
「もう一回行くぞ」
「来い!」
なんだかさっきより乗り気の梶浦は、低姿勢になりボールにしっかり注目した
「ほいっ」
さっきと同じようにゆっくりパスをする
するとまた、
「ナイスキャッチ!」
「、、、っ」
あ、またちょっと笑った。
普段人を見下すような笑みしか見せない梶浦の、心からの笑顔を見れた気がして俺まで嬉しくなってきた。
「まぐれじゃねぇだろうなぁ?」
少しかまをかけると、「もう一回!!」
と威勢のいい声を張り、俺からのボールを待つ梶浦。
単純と言うかなんと言うか…
スポーツ祭、ばんざい!!!
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