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生徒会長4
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波乱の全校集会が終わり、各々教室に戻っている途中に影山に会った。
「影山!」
声をかけると、驚いたのか肩をブルッとあげてから振り向いた影山。
俺を見るなり笑顔になってこちらへ駆けてきた
「草野くん!」
「今日の生徒会長すごかったなー」
「うん。初めてしっかり見た気がする。あんなに綺麗な人だったんだね」
「ホントだぜ。あ、スポーツ祭の水泳練習どうだった?」
話を聞くと影山は泳ぐのが得意らしく、泳ぎ終わったあとに拍手をもらったというのだ
「拍手貰ったことなんてなかったから…その、凄い嬉しかったんだ…」
照れながら話す影山
俺が言うのも変だけど楽しくやれていて何よりだ。
と、その時
「ねぇねぇ~」
と誰かが影山の肩に手を置いた。
影山は再び肩をブルッと震わせる、そして今度はゆっくりと後ろを振り向いた。
そこにいたのは、梶浦駿太郎の第一子分でもある今村 岬。
「おはよ~影山くん」
いつの間に影山と今村は接点ができたんだ?
「あ、お、おはよう…」
「え?聞こえないよ?」
「お、おはよう…っ!」
影山、震えてる?下を向いたまま目を泳がせていた
何か嫌な予感がしたので俺は二人の間に割ってはいった
「なんか用か?」
俺がそういうと今村は不気味な笑みを浮かべ、「べっつにぃ~」と言いながら俺たちを追い抜いていった。
後ろを向くと今だに震えている影山
「どうした?今村となんかあったのか?」
聞いても、首を横に細かくふるだけ。
でも何かあったことは確かだろう。
影山の背中をさすりながら俺達は教室へと向かった
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