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校内新聞3
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新聞部の部室は職員室の隣。
部室の前には沢山の記事が張られていて、まるでお札のようになっていた…。
この扉を叩くのはこの上なく緊張する。
別に悪いことをしているわけではないけど
コンコン
「失礼しまーす」
二回控えめにノックをしたあと、恐る恐るドアを開けた。
「いらっしゃーーぁい!!!!」
まだ半分も開けきっていないのに死ぬほどデカイ声が中から聞こえてきた。
「あ、おじゃましまーす…」
あまりのデカイ声に気がさらに引けてしまった。
「おー草野!遅かったじゃんか、もう準備できてるぞー」
五つほど並んでいる机の右端に座っていた小暮が手を降りながら言った。
黒渕メガネに首からの一眼レフは相変わらずだ。
机は五つあるものの部室にいるのは小暮も含めて3人だけだった。
「よーくきた!!!新入部員かァァー!!よーこそぉぉー!!!」
「違いますよ佐藤先輩!
こいつはただの俺の友達!!さっき今日来るって言ったじゃないですか!!」
「ぁぁー!そうか!友達かー!すまん!」
「あ…いえ、」
さっきの大声はこの人だったのか…。
佐藤先輩と呼ばれたその人は、ラグビー部かのようなデカイ図体にニカッと笑う大きな口。
一番奥の席に座っていた。
「ごめんな草野ー。
この人こう見えても新聞部の部長~。
本気うるさいよな!」
小暮が迷惑そうな表情をしながらも紹介してくれた。
新聞部の部長…まるで運動部だ。
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