アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
校内新聞6
-
どれくらいの時間新聞を見ていただろうか、明るかった窓からの明かりがオレンジ色になり始めていた。
その間に小暮は何度も部室を出たり入ったり。
多分ネタを探しに校内を歩き回っているのだろう
「おーい草野。
もう終わりの時間だけど、どうだった?俺たちの最高傑作たち!」
「すごかったよマジで。
新聞部には悪いけど、俺校内新聞とか見たことなくてさ…。
会長の記事で初めて見て面白いって思ったから、今までの見れてよかった。ホントありがとな」
俺が素直な感想を言うと、小暮は嬉しそうににやにやと笑って「あたりまえだろ!」と言った
「てかさ、」
小暮がなにか思い出したように口を開いた。
「ん?」
「お前そんなに新聞に興味あるなら、新聞部入れば?」
「……え?」
突然の提案に一瞬頭がフリーズしてしまった。
「まじで言ってる?」
「ん?マジだけど?
なんだよ、あんだけ熱心に新聞読んどいて興味ないとは言わせないぜー!どうせ暇なんだろお前」
まぁ暇だけど。
俺が新聞部?…考えたこともなかった。
しばらく考え込んでいると、奥に座っていた佐藤先輩が口を開いた
「いい案だ!ちょうど部員も増やしたいと思っていたところだし!!!
是非入ってくれよ!!あんだけ熱心に新聞を読んでくれるやつもそういない!」
そりゃ熱心に読むよ!
佐藤先輩の眼力が強すぎて、俺の体に穴あきそう…。
どうしようか…
「とりあえず考えさせ…」
「よし入部けってぇぇぇい!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
…は?
「草野ようこそー」
…こうして俺は、半ば強引に、いや強引に新聞部の部員になったのであった。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
140 / 168