アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
声2 ~影山 空~
-
「早く来いよ、影山君」
「う、…うん」
周りのざわめきが聞こえなくなり、僕の耳には今村くんの声しか残らない
「あれ?今村、今日は梶浦と一緒じゃないのー?」
後ろを通りすぎる生徒が今村くんに問いかける。
「ちょっと今日は大事な用事があってさ~」
「お前に梶浦以上に大事なもんなんてあんのかよ!」
生徒はそう笑いながら去っていった。
今村くんは僕に見せる怖い顔ではなく、にこやかで物腰低そうな態度で友達の話していた。
いつもの今村くんは、そういう"キャラ"なのだろう
「さ、行こっか」
僕の方を向き直すと、また微笑んで手招きをした
ーーーーーーーーーーーー
着いたのはまた同じ場所、体育準備室だった。
僕は体育館に近づくにつれて動悸が早くなり、汗が止まらなくなっていた
「ねぇそんな怖い顔しないでくれない?俺が悪いことしてるみたいじゃーん」
「…。」
歩きながら今村くんが言う。
今言葉を発したら吐いてしまいそうだ
「…なんか言えよ!!!」
「ヒッ…ご、ごめんなさい…っ」
突然大声を出された。
怖くて体が震える。頭も痛くなってきた。
そしてついに、体育館準備のドアを閉められてしまった…
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
142 / 168