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梶浦 駿太郎1
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今日は月に1回のかわいこboxのライブの日。
「じゃーねー駿ちゃん」
「じゃあな」
今日は何故か、いつもくっついてくる今村も、なに考えてるかわからない草野も放課後になってからいなくなっていた。
急いで家に帰れる。
俺って運いいな
かわいこboxのライブ…。
すっげぇたのしみ!!!!!
自然の笑みがこぼれそうになるのを堪えるので必死だ。
急いで鞄に荷物を積めて、下駄箱まで走った。
階段を駆け降りて廊下を曲がろうとした瞬間、誰かに呼び止められた
「梶浦くん」
とっさに振り向くと、そこには生徒会長が立っていた。
「た、立花先輩?…なんすか?」
立花先輩とは入学前に親父と学校挨拶に言ったときに一度話したことがある。
「そんなに急いで、今日は何かあるの?」
いつも同じ微笑み。
俺はこの人のこの笑いが嫌いだ。
「別に。なんで立花先輩に言わなきゃいけねぇんだよ。」
「珍しく急いでたから気になってね」
「特になんもないけど?」
「そうか、引き留めてしまってごめんね」
嫌味たっぷりに言ったつもりだったけど、立花先輩はいつも通りの微笑みを崩すことなく去っていった。
なんだったんだよあいつ…。
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