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はなし 2
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学年はバラバラで4つのチームに分かれた。
もちろん俺と梶浦は同じチーム。
死ぬほどサッカーができない梶浦のサポートも、スポーツ祭での俺の仕事だと思っている
「はーいスタート!」
山下先輩の声で試合が始まる。
俺はホイッスルの音と共に敵陣へと走った。
梶浦には俺の後をついてこいと伝えてある…が、後ろを見ると、早速梶浦がいない。
おい!何やってんだよあいつ!!!
必死に広いコート内を見渡すと、梶浦は最初の位置でパニクって動けなくなっていた。唇を噛みしめながら目を泳がせている。
そうこうしている間に、あっという間に点が入ってしまった…!
「梶浦お前何やってんだよ!着いてこいっていっただろうが!」
「うるせぇな!てめぇが早く行きすぎなんだよ!」
「はぁ!?俺が悪いのかよ!」
「誰がどう考えたってそうだろうが!あんなの追い付けるわけねぇよクソが!」
つい熱くなり喧嘩になってしまった。
俺は梶浦の為を思って言ってんのに!
周りの生徒達が、まぁまぁと言いながら俺達のけんかを止めようとするが、そんな声俺らに聞こえるわけもなく…
「もう一回言ってみろよ、あぁ!!」
「てめぇの独りよがりのせいでこっちは迷惑してるって言ったんだよバーカ!!」
「はぁ!こんのっ俺はお前の為を思ってっ…」
ゴンッ!!
突如頭に激痛が走った。
重たい音と共に浮かび上がった目の前の小さな星。
「「っいってぇー!!!」」
それは梶浦も同じだったらしく、俺と同様頭を両手で押さえている。
じわじわと頭を痛みが広がっていった
「何だよいってぇな!」
梶浦が叫ぶ
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