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はなし 3
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俺達の前に立っていたのは、山下先輩だった…。
片手にサッカーボールを持ち、俺達を見下ろしている。顔は笑っているが目が笑っていない
「てめぇら喧嘩するなら他でやれよ?」
笑っていない、笑っていない!!
騒がしかった周りが一気にシンと静かになる。
それによって俺は我にかえった。
大好きなサッカーの事になるとつい熱くなってしまう…。昔からそうだ
「あ、す、すみませんでした…」
俺が頭を下げると、山下先輩は「わかればよろし~」と言ってサッカーボールを人差し指の上で回した。
よかった…。俺はそっと胸を撫で下ろす。
しかし、この男は違った、
「しかたねぇだろうが!!こいつが意味不明なこと言うからとれは言い返してただけだ!!
それから、てめぇ俺の事殴っただろ!?いい度胸だなこの野郎!」
おいぃぃぃぃーー!!!!!梶浦この野郎!
やっと和んだと思った空気感を秒でぶち壊されてしまった!
「へぇ?」
また目の死んだ笑顔を作る山下先輩。
おいおいおいマウンテンアンダーになんて事言ってんだよ!
「いやいやいやすんまへん!俺が悪かっただけなんで!」
とっさに俺言うと、梶浦は明らかに
はぁ?という顔をした。
眉間のシワは以前に増して濃くなっている気がする。
すると、山下先輩が口を開いた。
「はぁ~…」
大きなため息
「もういいやめんどくさいからお前達二人1回コートから出て校舎裏で待機しとけ。」
「え、でも」
「いいから。
今日はもうお前ら練習参加されても困るからマジで。」
「…はい、すんません。、、、、ほら行くぞ梶浦!!!」
山下先輩にそう言われ、納得のいっていない梶浦の手を引っ張り俺たちは校舎裏に向かった。
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