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佐井金之助4
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次の日、早速影山に話を聞くことにした。
「影山おはよー」
「あ、お、おはよう」
前を歩いていた影山に話しかけたらビクッと肩を震わせる。まるで初めて会った時戻ったみたいだ。
「…最近お前様子おかしいよな。なんかあった?」
聞くと激しく首を横に振り、ないよ!と大きな声で言った。
「ならいいんだけど…」
影山の顔色はいつもに増して白い気がする。
「なんかあるならなんでも言えよ。お前すぐ抱え込むから」
「うん、ありがとう」
「あ、ちょっと聞きたいんだけどさ、影山ってスポーツ祭の選択水泳じゃん?」
「うん」
「佐井金之助って…水泳にいる?」
近くに誰がいるかわからないから一応小さい声で聞く。
「いるよ。でも、どうしてそんなこと…」
「いやそれがさ、、、」
俺は影山の耳元で新聞部の事情を話した。
「そう言うことなんだね。わかった、できる限り佐井金之助の事観察してみるね」
「ほんとありがとな!助かるぜ!」
「う、うん!」
なんとなく笑顔になった気がする影山の表情。
影山に何があったのかはわからないけど、いつか事情を聞けるようになりたいと思った。
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