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佐井金之助6
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スポーツ祭の練習が終わりヘトヘトになりながらも新聞部の部室に向かった。
「おはようございます」
「おはよう」
いたのは三峰先輩だけで、いつも通り席に座ってパソコンを打っている。
三峰先輩は口数が少なくいつも無表情だ。
なんとなく気まずい雰囲気になってしまった…。
俺はいそいそと荷物を置いて出来たばかりの自分の席に座った。
あー。まじで三峰先輩ってなに考えてるかわかんないんだよなぁ早く誰か来ないかな。
、、、。
静かだ。
と、その時、三峰先輩の机に置いてあった携帯が鳴った。
キーを打つ手を止めてすぐさま電話を取る三峰先輩。
「はい!もしもし♪」
誰!?!?
え!?誰だ!?このるんるんした高い声!?
携帯を耳に当てて話す三峰先輩の表情はとても明るく、なんなら満面の笑みだ。
「はい、はい!わかりました!はい♪ありがとうございます!はい。それじゃあまた!」
会話が終わり電話を切る三峰先輩。携帯を机に置いてもなお笑顔でパソコンの作業を続行した。
え?…え?
「あの、三峰先輩先輩…?」
「なに。」
「ひゃっ」
俺の呼びかけでこっちを向いた先輩はさっきの無表情へと変わってしまっていた。
「な、なんでもありません。」
「そ。」
なんだ今のー!!!電話の相手は、一体誰だったんだぁー!!
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