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佐井金之助7
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俺の頭の中にクエスチョンマークが溢れ出して止まらなくなっていると、部室のドアが開いた。
「おっつー!おはようございまーす」
やってきたのは小暮と2年生の双子の先輩春樹先輩と夏樹先輩だった。
前にど金髪だった夏樹先輩の、髪の毛は綺麗に真っ黒に染まっていた。
あの金髪はなんだったんだ…。
相変わらず制服の着こなしはきっちりしているので金髪の頃より何倍もいい。
「はーい。部長はまだだけどもう会議始めちゃうね〜」
小暮がそう言い。
佐井金之助の恋についての会議が始まった。
俺はちらっと三峰先輩を見たが、いつも通りの無表情だった。今見たことは幻だったのだろうか…。
「はい、なんかある人ー」
「はい!」
そう言って手を挙げたのは相変わらずだらしない制服の着こなしをしている春樹先輩だった。
「町田先生本人に聞いた基本情報だけ。
現在一人暮らしで彼女なし。5年間海外留学してたらしい。歳は32歳。
…32歳であの容姿で彼女なしってなんか怪しくないか…って思って詰めたら、1年前はいたらしい!」
1年前はいたってことは、ノンケなのか?
「まぁ、本人が言ってることだから彼氏から彼女かはわからないけどね。」
確かに!
「わかりました、ありがとうございますー。はい次〜」
「はい、」
次に手を挙げたのは三峰先輩。
あ〜…。さっきの満面の笑みが忘れられない…。
「まず、これ見てください。」
そう言いながらパソコンの画面をみんなに見せる三峰先輩。そこには一枚の写真が映されていた。
「こ、これ…」
みんな目を丸くしてその写真を見た。
そこには、佐井金之助が町田先生を壁に追いやり背伸びをしながらキスをしている姿が写っていた…。
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