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16話
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「ん…スゥ…」
蒼をベッドに入れ、しばらくすると、規則正しい寝息が聞こえてくる。
寝てると少し幼くなるな…
ミルクティー色の柔らかそうな髪を撫でると、気持ちよさそうに頭をすり寄せてくる。
なんか…猫みてぇ。
「っや…」
「ん、蒼、起きたか?」
「や、だ…と、さ…かあ、さ…」
「!!」
蒼の目からは涙が出てくる。
嫌な夢でも見てんのか…?
額から出てくる汗は止まらない。
拭いてやろうと、タオルを取りに行こうとすると、制服を掴まれる感覚がした。
「いかな、で…」
「そーう?タオル取ってくるだけだぞ?」
「ひとりに…しないで…」
「!」
熱で少し幼くなってるのか…
蒼の頭を撫で、耳元で囁くように呟く。
「俺は、蒼から離れたりしないよ…ずっと一緒にいるよ…」
俺がそう言うと、蒼は安心したように再び穏やかに寝息を立て始めた。
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