アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
19話
-
…なんで、こんな事になったんだっけ。
*
「じゃ、帰るか」
「お、おう…っ!?」
立ち上がろうとすると、足に力が入らずにその場に座り込んでしまう。
「蒼?」
「な、何でもねーよ!さっさと…わっ!」
うああああ…バランス崩したうえに足滑らせるとか…
自分が情けなく思えてくる…
「力、入んねーのか…」
「問題ねーよ。すぐ動ける…」
「ん」
「…は?」
会長は何故か俺に背中を向けるようにしてしゃがんでいる。
「な、何だよ?」
「おんぶしてやるよ」
「は、はぁ!?誰もそんな事頼んでねーし!」
「じゃあ蒼は足ガクガクさせながら歩いてる様子を他の奴に見られて良いんだ?」
コイツ…ッ
どこまでも意地悪りぃことしかできねーのかよ…‼
認めたくはねーけどさっきまでのカッコよさはどこに行ったんだよ‼
「それ以前に」
「あ…?」
「もう蒼が倒れるのは見たくないんだよ」
「ッ…///」
急にカッコいいこと言い出すとか…
全部計算してんのか…?
「き、今日限りなんだから、な…」
*
「…あ、そこのボロいアパート」
「ん。部屋何号室?」
「いーよ。ここまで来たら後は手すり使う」
あと周りの奴にも見られたくねーし…
「良いから。最後まで送らせなさい」
「う…202…」
「ん」
くっそぉぉぉ…
今世紀最大の恥だ!!
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
21 / 27