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「ごちそうさん。じゃあ俺も帰るとすっかな。
明日また、本読みに此処に来るわ」
真理亜さんが帰ってから暫くして、鹿野さんもカウンター席から立ち上がる。
コーヒー代とご飯代を置いて、彼は手をゆらゆらと振りながら帰って行った。
「…………。」
いきなり、静かになる空間。
まーさんは何も思ってないけど、僕の心はドキドキしていた。
この間が、今はとても嫌で何とか会話をしようと口を開く。
「…あ、あの、まーさん……。」
「ん?なに、叶くん。」
だから、つい、僕が一番気になっている事を彼に聞いてしまった。
「まーさんは、真理亜さんと付き合ってるんですか?」
「え?」
涼しい表情をしていた彼の顔が、一瞬驚いたように目を剥く。
「あ、いや…すみません!それはあまりにもプライベートな話ですよね…。」
それを見て、俺は慌てて会話を付け足す。
するとまーさんは、そんな俺を見て小さく笑った。
「ふふっ……慌てないで、叶くん。全然平気だから
それに、俺と真理亜は付き合ってないよ。ただの友人だ。」
それを聞いて、俺はホッと胸をなでおろした。
(よかった…。まーさん、あの人と付き合ってないんだ……)
「でも……、」と彼は話を続ける
「俺は一応、彼女のことをいつか恋人にしたいと思ってる。
今はまだ告白できてないけど。」
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