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よん。
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「まー…さん…?」
ぼんやりとした意識で見れば、そこにいたのはまーさんじゃなかった。
「カナウ!!」
あぁ、その声はみぃちゃんだ。
可笑しいな、確かにまぁさんの声が聞こえたはずなんだけど……。
(とうとう幻聴まで聞こえるようになったのか…。)
「あ、赤松!?」
みぃちゃんの姿に、護くんは顔を青くさせる。
急いで駆け寄ったみぃちゃんは、そんな彼を突き飛ばした。
そして僕のことを抱きかかえる。
「カナウっ!!大丈夫!?」
「みぃちゃん……。」
彼女は持っていたハンカチで、僕の口を拭う。
そして背中をさすりながら、僕の様子を伺った。
「なにー?この人。叶くんの彼女?」
隣にいた女の子が、そんなことを呟く。
異常に真っ赤になった僕の顔を見て、彼女は表情を歪めた。
「あ…赤松……。聞いてくれ、これには事情が…」
「黙れ。」
そばに寄ってきた護くんの言葉が終わる前に、彼女はドスを効かせた低い声で喋る。
周りが静寂に包まれた。
「………言ったよね、護。
カナウはこうゆう場所が苦手だって……。そうゆう雰囲気に慣れてないって……私、言ったよね。」
静かに、憤りの籠った声。
「い、いや…それは……。」
ガンッッッ!!!
狼狽える護くんに、彼女は胸倉を掴み、思いっきり顔面を殴りつけた。
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