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ご。
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ドサッ!!
殴られた反動で、彼は豪快に倒れこむ。
「……お前の口から言い訳なんて聞きたくもない…!」
身体を起こし、呆然に見つめる彼。
その鼻からは血が流れ落ちる。
「……私が"一番"腹を立てているのはね、護。
カナウを合コンに連れて行ったことじゃない。
だから彼の了承を得たから大丈夫だとか、そうゆう問題じゃないんだよ…。」
1人の女の子が、傷ついた彼の元に駆け寄る。
護くんを見下ろすみぃちゃんは、酷く冷たく怒りに満ちた顔だった。
「それより私が一番許せないのは……、」
彼の胸倉を再び掴み、向かい合うようにして彼を睨みつける。
「……己の都合や欲望のために、親友であるカナウを利用したこと!
それが一番許せないっ!!」
その言葉に、護くんは大きく目を見開く。
「さぞかしアンタは楽しかったでしょうね。
好きな子と喋り、触れ合い、連絡を交換し合う。
周りが見えなくなるくらい気分は最高潮だ。
だけど、その間カナウはどうだった?本当に楽しそうにしてた?」
「…っ、」
「大量の酒を摂取したカナウを見て、アンタはさもそれが普通だというように平然な顔をしてた。
私は慣れていないってあれだけ言ったのに、アンタは酒を飲むカナウを止めなかったんだ!!」
「………。」
グッとした唇を噛み、悔しそうな顔をする護くん。
「……結局、アンタは自分の事しか考えていないただの馬鹿だったという訳だ…。」
その顔を見て、みぃちゃんは乱暴に彼の胸倉から手を離す。
「……もう二度と、こんな所にカナウを誘わないで。
今度また無責任な遊びで彼を巻き込んだりしたら、今度は本気で貴方を潰す。」
そして彼女は僕の肩に手をまわし、身体を支えながらこの場を後にした。
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