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「ずっと、ずっと、僕は、優のそばにずっといるよ!置いていかない、ずっとそばにいるから。」
そんな、約束をして。僕たちは、高校1年生になった。
「永澤!呼んでる!」
僕は、声をしたところに振り向いた。そこには優がいた。僕は、ドアに向かって歩みだした。
「七海君どうしたの?・・・」
僕はぼそぼそと彼に話しかけた。
「あのさ、金貸してくんない?」
彼はニコニコしてそう言った。
「えっ・・・この間も・・・」
そして、彼はうざそうに、声をあげた。
「ああ、でもね、今から合コンなんだよねぇー。だからさ、貸してよ。」
僕は、彼の声でびくっと体がはねた。ニコニコしているけど、声はとてつもなくひくって冷たい感じがした。
「う・・・うん・・・」
泣きそうな声で僕は言った。
自分の机に戻り、カバンを取って財布を取り出した。そして彼の元へと戻った。彼は、僕の手から財布を奪って金を勝手に取り出した。
「さっすが圭ちゃん、サンキュー」
そう言って、財布を投げて、友達の元へと戻った。
彼は変わってしまった。
ずっとそばにいたのに・・・
どこからこうなったのだろう。僕にはわからない。
このままじゃいけないと思った僕は、彼を追いかけた。
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